2009_07
17
(Fri)22:45

「愛からはじまるサスペンス」 2

先日は、マリナと薫の紹介ばかりで終わった感がありますね。どうもすみません。
だって、原作がそうだったんですものっ(いい訳)!!

おまけに、何やら中途半端なところで終わった気もしますが、間を開けずに続きをUPすれば大丈夫でしょう!! うん、大丈夫だ。……きっと。

本当に感想くらいしか載せていませんが、楽しんで下されば幸いです。
それでは、早速、先日の続きをどうぞ!!

(※ かなり長いので、覚悟の上でお読み下さい)



「愛からはじまるサスペンス」 2


● 「たまにはまともなもんに恋してみたらどーなのよ」とはマリナの言葉ですが、後に(いや、もう!?)マリナもその中に入れられることになるかと思うと、笑いが込み上げてくるセリフです。この時の薫は、ちょっと可愛いですね。その後の、謎の声に対する薫とマリナの絶妙なやり取りも大好きです。薫の控え室にいた校長先生と教頭先生、この我が身可愛さの態度は薫同様ウンザリしますが(笑)、結構好きです、このふたり。ガダニーニがなくなった後、このふたりは一体どうしたんだろうかと、ちょっと気になります(主に、興味の方向で)。

● 猫の首で発作を起こした後、犯人は誰かという話になるのですが、あまりの怒りに暴走する薫を、自分の仕事の為にマリナが証拠云々と言い出すのですが、「自分の計画にそって話をコロがしはじめた」って(笑)!! マリナ! 確かに、このお話ではマリナの推理(?)が冴え渡っていますが……自分の事情(仕事)を優先させるマリナにバンザイ。すごい執念です。

● 私はホラーが苦手という訳ではありませんが、リアルな描写が苦手。故に、今回のこの猫の首の状態の描写が……ううっ。私も発作を起こしてしまいそうです。切るのも穴を開けるのも無理だし、マリナのようにじっくり観察することも出来ませんよ。いくら推理物の主人公とはいえ、マリナはやっぱり異常です(褒め言葉?)。センセーは、絶対にホラー作家としても売り出せると思うのですが、いかがでしょうかね?

● その後、やはり暴走し始めた薫。白石マリのロッカーを家探しし始め、その中から証拠だと言って、ダンボールの中に入った猫の首から下を発見します。ロッカーに入っていたのも驚きですが(絶対にそんな場所に入れられたくない)、私がまず思ったことは、薫が再び発作を起こさなくて良かったね☆ ということでした。怒りは恐怖をも超えるものらしい……。その後には白石マリが現れ、薫が遂に怒りの極地へ……。改めて読むと凄いですよ、このシーン。こんなに怒って暴れる薫が読めるのは、このお話だけです。薫を激昂させてはいけないという、良い(?)エピソードですね。

● 私がマリナは凄いなと思うシーンはもうひとつあって、落ち込む白石マリに「犯人が、あんただとは思わないわ」と言うところです。自分が間違ったと思っていても、なかなか面と向かって素直に言えないですよ。それを、マリナはさらりと言ってしまう訳です。もちろん、白石マリからは「かなり情緒不安定」と言われてしまうのですが(笑)。私、もっと早くに知り合っていたら、ふたりは結構仲の良い友達になっていただろうなぁと思います。気が合いそうです。

● マリナが重要参考人として警察まで連れて行かれた後、真っ青になって迎えに来てくれた薫……。う、うらやましい……!! 薫が如何に友達思いで心配症なのか、ということがよく分かる場面です。ちなみに、「人の家に居候しておきながら、家主の眼を盗んでデートたぁいい度胸だ」の言葉に、薫の男らしさを感じます。白石マリは薫の激しい追及のショックで自殺したのではないかという噂に薫は憤るのですが、内心は動揺しているのをマリナに見抜かれます。そこでのマリナの言葉がまた面白くて、「まったく見かけだおしの彼女のシャイなハートは、またまた屈折して、新たな奇行に走るにちがいない」て言われているんですよ。見かけだおし! 新たな奇行(笑)!! 新たな奇行に走る薫をちょっと見てみたいと思う私は、薫ファン失格でしょうか。

● きっと後から(オフレコでも)マリナが薫に謝罪と訂正を求めただろうという言葉がありました。「(略)あそこの掃除当番に、しかも当日、なれる確率なんて、おまえさんがどえらいハンサムと相思相愛になれる確率より、まるで低い!」マリナはこれをずっと覚えてて、きっと後から追及にかかるだろうなぁという気がします(笑)。

● ここでちょっと疑問に思うところがひとつあるのですが、薫とマリナが一条家に行くことは、その前夜、酒を飲みながらその場で決定したことでしたが、兄上は一体どうやってそれを知ったのか……。そう思うと、とても気になりませんか?? 偶然かもしれません。けれど、こう思うと面白いです。①薫の部屋の前に張り付いて話を聞いていた。②薫の部屋に盗聴器を仕掛けていた。……どちらにせよ、兄上、恐ろしい人です。

● 一条さやかのお腹にいる赤ちゃんを思う薫。言葉にすると何やらイイ感じに聞こえますが、薫の思いはもっと別のところにありました。ここには載せませんが、薫は恐ろしい想像をしています。……マリナの言う通り、確かに凄い想像力です。きっと小さい頃はひとりで眠れなかったに違いありません。

● さて、問題の(?)「おまえさんってあたしの中一のころの体型と同じなんだなぁ」に関してですが、私は、マリナ下半身デブ説を唱えたいと思います。「迷宮」でも言っていましたが、腰から下が丸っ切り違うというタイプです。上半身は細くても、下半身は違う(二の腕等はまた別問題)。だから、マリナの成長は薫の中一程度ということでしょう。薫はいつから身長が伸びたのかも気になりますが、そこまで追求すると問題でしょうかね。ファッショ雑誌を持っていたことにも少々驚きでしたが。





最後は皆さんもご承知の通り。私が気になるのは、その後、薫は手術を受けたのかどうか。お金は? ガダニーニは?? ――でも、その後も薫が発作に見舞われるところからすると、手術は受けなかったのだろうということが推測できます。兄上……。私、兄上はとことん不器用な人だと思います。シャルルよりも、ずっと。もっと違う形で薫に示せたのではないかと思う。想いを打ち明けたい気持ちも当然あっただろう。だから、自分を遠く(追いかけようにも追いかけては行けない場所)にやって、想いを打ち明けても決して触れ合うことがないようにしたのだと思うのですが、もっと簡単な方法では駄目だったのかなぁと思ってしまいます。

そして、これは大分後の感想にも繋がってしまうのですが、この一連の犯人を、マリナは、性格を見抜く力があり、洞察力の優れた緻密な頭の持ち主と言っています。そんな人物なのだから、突然とはいえ、自分が死刑になると知って薫がどうなってしまうか、自ずと分かっていたハズ。後を追ってしまうのではないかと。だから、きっと薫に何かを残しているんじゃないかなと思うのです。あの手紙以上の、何かを。シャルルやマリナが薫の為に何かしてくれるのをただ黙って見ているだけの人ではない気がします、兄上は。

このお話の癒しは、マリナと薫の絶妙な会話。この部分だけは初めから以後も変わらず続く、読んでいても楽しい部分です。本当に軽妙! 藤本ひとみ作品の魅力のひとつと言ってもいいくらいです。紹介しきれないくらい楽しい会話があります。ちなみに、私の「好き」は、マリナとのやり取りの面白さ如何にも関係しています。



――さあ、長かった感想もこれで終わりです。
皆さん、楽しんでいただけましたでしょうか。何か質問や感想があれば、どうぞなんなりとお申し付け下さいませ。

次回はアノ作品ですね。楽しみです。ふっふっふ……。

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C.O.M.M.E.N.T

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