母のお里では、おかずがいっぱい出てくる。無論、人数が多いからだけど、そうじゃなくても多いと思う。そんな滞在中、私がよく食べたものといえば、トマトである。大好きなんですよ、トマト

生でいただきます。なーんにもつけません☆ そのままが、やはり1番おいしいと思う。滞在中に、私はいくつのトマトを消費したのか分からないくらい。ひとりでバクバクと皿の上のトマトを食ってました。
そうして帰って来れば、トマトのない生活。今日、無性にトマトが食べたかった……

残暑にバテていたのだと思う。今日はとっっても、暑かったから。やはり体が夏野菜を食べたがっているのでしょうね。
――さて、今日のご紹介する本は、こちら。
6年生のマサミチは、都会から離れたおばあちゃんの家に引っ越してきたことをよく思っていなかった。田舎の生活に馴染めずにいた彼がある日出会ったのは、長い髪のお兄さんと感じの悪いチビ。勧められたまんじゅうを食べたマサミチは、アンキ的だった自分を悟り、同時に今まで見えなかったものが見え、聞こえなかったものが聞こえるようになった。彼はそこにいたおばあちゃんの家の家神、ヨネハラさんと仲良くなり、お兄さんはツクヨミさまであることを聞かされる。植物の声や虫の声、動物の声を聞くことが出来るようになったマサミチの元に、原子力発電所の技師であるパパと、不思議な青い炎に覆われ、具合が悪そうなスイッチョさんがやって来たのである。
そんなスイッチョさんを助けようとして、月うさぎだったチビと体を入れ替えられたマサミチは、ある事件と遭遇する。ツクヨミさまとヨネハラさん、スイッチョさん等と共に、パパの務める原子力発電所の異変を食い止めようとするのだが……。
このお話で、私が誰が好きかというと、ズバリ、ツクヨミさまでございます。気難しく、人間(闇鬼)嫌いだけれど、本当は優しい。そんな神様なのです。以前にもチラリと漏らしたことがあるのですが、ツクヨミさまって、少し、某天才鑑定医と似ているところがある(と思う)。
そんな風に不思議な力を持てるのだったら、凄い味のまんじゅうを食べてみたい。ただ、問題があるとすれば、それが紅白の計2個だということ。2個はきついだろうなぁ……。しかし、これを食べて苦しがっていたマサミチ。そりゃあ、食べた物が毒とは言ってなくても、罰だ何て言われたら私でも毒だと思いますよ、ツクヨミさま!
このお話は前回とは違って、神様と人間の全面(?)協力態勢がある。人間に出来ることと、神様達に出来ることを重ね合わせ、何とか出来ないだろうかと闘っているのです。もちろん、マサミチも。相手はあの青い炎の持ち主。失敗すれば、周りに住んでいる生き物や人が危険にさらされるので、一刻を争う状態です。
ちなみに、こちらのラストは、何の問題もなく、すっと受け入れられましたよ★
喧嘩をしていたりする神様達の間で、小さいながらも頑張るマサミチうさぎは、大変可愛らしい。そして、たくましい。ツクヨミさまに向かって、あんなことをしてしまうんだもんね。ひょっとしたら、彼が1番強いかもしれない……。
――こちらも文庫本化!!
※ H19.9.3 改訂
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