すでに風邪気味です。

自分の喉が痛くなると――それがたとえ気温が高い時期でも――季節が変わったな、と思います。もっとも、肌はもっと前からその変化に敏感に反応しているみたいですが(気がつかない)。

といことで、風邪気味です。
喉は痛いし、鼻水は出るし、咳は出るし、くしゃみは出るしはで、短い夏の間だけ健康だった自分が懐かしくなりました。ホント、夏の間だけ元気でしたわ。結構夜更かししていましたしね~。今は目蓋が重くなってきます。睡魔という魔物が襲ってくる。家ではもう、電気カーペットが登場し、人ばかりか犬にまで愛されています。大人気ですよ、もう。

今週で9月ともさようならです。ので、ハローウィンに模様替えしてみました。あんまり行ったことはないですが、季節感を大事に、ということで。アメリカではもうすでにハロウィン一色みたいですね。



№21

 ――彼の敵わない相手って、一体どんな奴だろう。

 ロマンはずっとそう思っていた。
 その答えであるはずの女の子が、今、顔を両手で覆い、不用に自分を責めていた。
 泣いているのだろう。
「どうしてシャルルは何も言ってくれないのっ!? どうしていつもひとりで解決しようとするのよ……。何も出来ない。あたしがシャルルにして上げられることは、何にもないのよっ」
 励まそうとして、ロマンはマリナの肩にそっと手を伸ばして彼女に視線を合わせようとした。
 過剰な責務をこなしていくシャルルが倒れたというのだから、当然と言えば当然のことだ。彼が眠っている部屋の隣に連れて行くと、すぐに椅子に崩れるように座って俯き、肩を震わせ始めた。何かを我慢するように。理由を尋ねる彼女の声がわずかに震えていた。彼の身近にいる人間は本当に苦労しそうだと、ロマンは同情と共感を覚えたものだ。
 けれど正直に言うと、少し、ガッカリもしていた。
 横柄で、自己中心的で、唯美主義で、完璧主義。そんなシャルルが認めた“敵わない相手”が、こんなチビでコロコロしたところしか取り柄がない普通の女の子だったとは。この肩を震わせて忍び泣く女の子のどこを取って、敵わないと言うのだろう。
 ロマンの指先が後数センチでマリナの肩に触れる――というところで、それまで俯いていた彼女が当然ガバッと顔を上げ、文字通り、立ち上がった。先程まで沈んで溺れかけていた、その暗闇からも。
「あーっ、何だかドンドン腹が立ってきたわ! なによ、失礼にも程があるじゃない。そりゃあ、あたしなんかじゃシャルルの片腕にもなれないだろうけれど、何か出来ることだってきっとあるはずよ。そうよ、ジルだって同じ気持ちなのに……。まったく、それなのに、無理して倒れるまで働いて! ホント、バカなんだからっ!! 絶対一日は休ませてやるっ。マリナさんを甘く見んじゃないわよ!」

「誰がバカだって?」

 啖呵を切り、拳を握って怒りに震えるマリナの背後から突如涼やかな声がして、ふたりは驚いた。
 見れば、ドアにもたれ掛りながら腕を組み、物憂げさを増した青灰色の瞳をひたとマリナに向けながら佇む、バカだと言われた当人、シャルルの姿がそこにあった。
「シャルルっ!!」
 叫んで、もつれるようにシャルルのところに駆けて行ったマリナは、何も言わず、突然パチンと彼の頬を打った。ロマンは顔色を悪くしたが、彼女は一向に構わない様子でこう続けた。
「心配させるんじゃないわよ、ばかシャルル!」
 名指しで罵られたシャルルは、それでもロマンの予測に反して、ふっとやわらかく笑ってマリナの頭に手を置き、ほんの少し自分の元へと引き寄せると、小さく何事かを呟いた。それは誰にも聞き取られることなく空中へと消えたが、マリナは何かを感じ取り、それに応えるようにシャルルのシャツをぎゅっと握ったのだった。
「シャルル、あんた、熱があるじゃないのっ――!!」


 シャルルが敵わない相手。
 それは、ロマン自身にも敵わないな、と思わせる相手であったと、後にシャルルへと伝えられた。
「彼女のこと誤解してたよ。しおらしい娘だと思ってたんだよ、日本人だから。でもさ、君の休日を奪い取りに行った時の彼女の迫力ったら、凄かったよ。我等の所長サマを、一日どころか三日も休ませることを承諾させたんだからさ。彼女にはホント、敵わないよ」





ロマンはフランス語で、マリナは日本語+片言の英語で。
イヤリングをしていると考えて下さい。


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ありがとうございます、Mさん♪

少しお久しぶりです! 私にもう少し余裕が出来ましたら、Mさんのお話にもコメントをしていきたいと思っていますvv

ロマンはビックリしたでしょうね! マリナを普通の女の子と侮っていてはいけない。伊達にシャルルの彼女――じゃなかった、(まだ)友人をやってはいませんとも!!

ペピートもロマンも、オリジナルキャラ達は全員、設定を決めずに敢行しているので、はっきり言って、私は未だに性格が掴めていません(おいー)。ロマン君初登場のSS №02では一応心境は書いていますが、それ以外はさっぱりです。手探り手探り……(笑)。ロマンの再登場は、きっと、多分、あると思います。カークよりも出ているので☆
でも、その前に、また別のオリジナル君を登場させなければ……っ!!

えっ、えっ、えっ!? 私、何かしましたか!?
……あぁ、シャルルの呟きですね! よかった、私、イケナイことでもしてしまったのかと思いましたわ。ふぅ。
シャルルの呟き、それは―――んもぅ、ご自由に想像の限りを尽くして考えて下さって結構ですv-238 「君のキスひとつで元気になれるんだけど」でも、「君のせいだよ」でも、何でもご自由に! お好きなように妄想して下さい♪♪


さて。
ふっふっふ。チェック済みですよ! あのセンセーの書く他のシリーズも面白いです。是非ぜひ、読んでみて下さいv
今後の展開が凄く凄く気になる時にアニメ化とは……。もう一度始めから読みたくなってしまいますわ、もうっ! 押せ押せな伯爵に、メロメロですね。私も、いくつか前のお話の時、ここで最終回か!? と思いましたが、まだ続いているので、ホッとしたようなみぞおちを食らったような、複雑な心理になりましたね。うんうん。今は、このアニメの人物と今私がハマっているアニメの人物とがリンクしてしまわないか、が心配です(超個人的!)。だって、同じ声優さんなんですよ~。

えー、話を戻します。

もう、グダグダですね。スミマセ…。私もシークレットにしたい(今更)。
私も色んな人物にフラフラと惹かれていますが、シャルルへの愛は不変、ということで!

シャルル万歳!!!!!!  (なんのこっちゃ)

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和ぎ(なぎ)

Author:和ぎ(なぎ)
7月30日生まれ。
北陸在住の藤本ひとみ中毒者。
性格: 小心者、忘れっぽい、
     面倒臭がり屋、マイペース

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