描きたくなる衝動。

色んなサイトさんを回っていると、時々すっごく、絵を描きたくなります。
お話を、書きたくなる時もありますよ、もちろん。
やっぱり絵の方がするりと頭の中に入って来て脳内を刺激しやすいんでしょうね。ついでに、私の絵心も一緒に刺激されるのです。でも、あんまり上手くないので、大抵涙を呑むんですが……。センスが乏しいんだよな、私は。

同じ道具を使っても、きっと同じようには出来ないという自信なら、ある!
だって、道具で決まるものではありませんからね。
センスとか感性とか、そういう微妙なところから来るものじゃないかな、と思う。

でも、それでも私は描くことが好きなので、お絵描きを楽しみます。
塗り絵も相変わらずやっていますよ。今は、ポピーを塗っています。しばらく止まっていたのですが、上記のような理由も手伝って、また再開しました。楽しいなぁ、やっぱり。

高校で顔彩を使って以来、私はあの深い絵の具のことが大好きなのですが、自分では持っていません。残念ながら。日本の絵の具! といったあの色がたまりませんね。片仮名が並ぶ絵の具で、風景が描けなくなるんじゃないかと思う程ですが、私だけかもしれません。でも、古来からの日本の色彩感覚は素晴らしいのですよ。虹が七色だっていうのも「近い」感覚だそうで、他国に行くともう少し色が少ないんだそうです。後は、色に対する感覚は必ずしも世界共通と思ってはいけないのだということを、私は教えてもらったのですが、テキストにもらった本の題が分からない……。読みたいと思ったのですが、題が分からなかったら調べようもないしなぁ。それだけを聞くのに先生に電話したり会いに行くのも嫌だわ……。うっ、メモしておけばよかった……!!!



№14

 高く、陽気な声で鳥が鳴いている。
 彼女は誰もいないのに忍び笑いをした。可笑しくてたまらない、といった感じだ。
 空はどこまでも青く、彼女が愛するふたりは今頃どうしているだろうかと考えるだけで、彼女の心も晴れ晴れしてくるのだ。ふたりに趣味が悪いと言われようが、構わない。結果が良ければ、誰も文句は言わないのだから。
 決して一筋縄ではいかない相手だから、その恋人も一筋縄ではいかない相手がちょうどいいのかもしれない。どこまで行っても手の届かない花だったなら、摘もうとは思わないだろうけれど、そうじゃないのだから。
 矛盾したものを受け入れて、欲しいと請い願うなら。
 風に揺れる白い花を見ながら、彼女は琥珀色の茶に口をつけた。

 静かな水面に小石が投げられたように、その時、大きな音を立てて部屋の扉が開かれ、賑やかしいふたりが、何とか制止しようとするメイドを振り切って入って来た。どちらかといえば、互いに相手に夢中になって他者にまで眼がいかないようだった。
 手を上げてメイドを下がらせると彼女はゆっくりと立ち上がり、ふたりを快く迎え入れた。
「マリナさん、シャルル、どうしたんですか?」
 そう言った表情も声色も優しいものだったが、何故かその声には聞き逃すことが出来ない響きがあり、ふたりはピタリと言い合うのをやめて彼女を見た。
「今日は確か、ふたりで市に行くと言っていませんでしたか?」
「そうよ。ちゃんと行って来たわよ、もちろんね。でも、途中で帰って来ちゃったのよっ!!」
 憤懣やる方ない、といった感じでマリナが息をついた。その横では、シャルルが呆れたようにマリナを見下ろしている。
「知らない男にホイホイとついて行こうとしていた、君が悪い」
「案内してもらおうとしただけじゃないっ。なによ、自分は人込みが嫌いだとか言って案内もしてくれなかったくせに!!」
 マリナは勝手に皿からブロンディーを摘むと一口頬張り、それっきり口を閉ざしてしまった。横に座ったシャルルの方を見ようともせずに、ぷいっと横を向いて黙りを決め込む態度だ。シャルルはシャルルで、マリナが手を伸ばして取ろうとしていたブラウニーを先に取り、素知らぬフリをして頬張った。むっと眉を上げるマリナに視線を合わせようともしない。
 彼女はそっと溜息をついた。
 まったく、ふたりとも大人気ない。
 静かに立ち上がると、彼女はふたり分の茶を淹れに影の中に避難した。眼が慣れるまで少しだけ時間を要したが、それは風が流れるように過ぎて行き、やがて色を取り戻した視界に映ったのは、楽しそうに喧嘩をするふたりの姿だった。
 彼女はまた忍び笑いをした。今度こそ、彼等に気付かれないように、そっと。
 賑やかな尖り声も静かなる怒気も吸い込んで、尚も青く空は輝き、そよぐ風が彼女の密かなる笑みを隠してざわめく。
「お茶が入りましたよ」
 彼女の澄んだ声が高く響いて空に吸い込まれた。






5月らしいお話第1弾。
ジルがこのお話の主役……のはず。


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和ぎ(なぎ)

Author:和ぎ(なぎ)
7月30日生まれ。
北陸在住の藤本ひとみ中毒者。
性格: 小心者、忘れっぽい、
     面倒臭がり屋、マイペース

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