空模様

思いついたままをぽつぽつ綴ります。
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HP 4周年記念創作 ~シャルル~

こんばんは、皆さん。
先日ひと駅分歩いて家に帰った私は、つわものだったと思う。しかも余裕かまして、均一ショップに立ち寄る始末! 家に帰って数分後、土砂降りと暴風!! わ~~お、よかった、間に合って!!! ここ1週間、我が地域はずっとこんな感じです。金曜日からは雪マークがずらりと並ぶという空模様で、おう、いくら北陸といえどちょっと時期が早いんでないかい!? とビックリしております。まだブーツ買ってないのに……。

そんな中、私は黙々と創作していました。

タイトル通り、まあ、やっぱりといいましょうか、シャルルのお話から始めたいと思います。
根っこは以前にも述べた通り、暗いのですが、そうと考えなければ分かりませんので、あんまり深く考えずにお読みいただけたらと思います。シャルル以外は、皆、落ち着いた私の心理状況下で生まれたものですので、幸せです。……シャルルが不幸せみたいになってますけど、そうじゃありませんからねっ!? っていうか、シャルルの性格からある程度の「暗さ」は仕方ないんじゃ……?? ん、そういうことにしておこう。

ということで、お読みくださる方は、以下をクリックです。



№47

 完璧なまでの防音、完全に遮光された部屋、それは、外界から一切接触することのできない、穏やかな世界。
 唯一、心安らぐ場所になったのは、つい最近のことだ。
 腕の中にある心地良い温もりと、確かな重み、やわらかくなめらかな肌、やさしい香り、どれも愛して止まない彼女のもの。
 許されることなら、一日中こうしていたいとずっと思っている。
 けれど、それでも自由な彼女は静かに動き出す。
 しばらくは寝ぼけ眼でじっと私を見つめ、笑みを浮かべたまま目蓋にそっと口付ける。そうして、この幸福の中から、身を切るような冷たい空気が漂う外へ出て行き、その小さな体を思いっ切り大きく伸ばすのだ。まるで、蝶のように。
 光が私の睡眠の邪魔をしないように、彼女はそっと窓の外を見る。
 相変らずこの国の天気は曇天続きだが、それでも彼女が毎日見ている世界はいつも違う世界なのだろうか。山や植物にも神が宿ると信じている国の彼女には、どう見えているのだろう。
 留守電やメールのチェック等を終え、ようやく動き出した彼女が、簡単に身支度を整える頃にようやく陽は高くなり、薄暗く凍るようだった世界も、暖かさと活気を取り戻す。こんな国だから、陽の光を求めて日光浴をしたくなる人が大勢いるのも頷ける光景だろう。
 しかし、その朝の一部が、闇を裂き、まだ微睡の中にいる私に一条の光となって襲いかかり、目蓋をジリジリと焼き始めたのには、参った。
 ……きっと、彼女がきちんとカーテンを閉じなかったのだろう。あの、粗忽者め。
 続き部屋に行っていた彼女が戻ってくると、部屋の様子にすぐさま気付いたのだろう、慌てて窓辺に駆け寄り、カーテンをそっと閉じてくれた。
 再び元の静寂が戻ってくると、目覚めかけた意識がまたゆっくりと奥に沈んで行くのを感じた。トロトロとした微睡に躰を任せる。
 彼女が守ってくれた闇の中で、彼女の優しさが風のように髪を撫で、最後にゆっくりと眠りの最奥へと私を突き落す。
 どんな中傷も、心ない噂話も、ここまでは届かない。
 ここには、彼女がいるから、彼女がいてくれるから、何があっても、誰であっても、私の心までは傷付けられない。
 だから、一日中一緒にいられないのなら、せめて、彼女がまた起こしてくれるその時まで、私はずっとここで眠っていたいのだ。





BGM: 松任谷由実/守ってあげたい

冬眠したい訳ではありませんので、ご注意ください。
マリナが傍にいるのに、冬眠なんかする訳がないです。怒られますよ。


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【 2012/12/05 】 【物語】 | TB(0) | CM(0)
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