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読書以外の事もしています。 
ここ数日、もの凄く寒い日が続いています。それ故に、私の眠さも増してきました。寒くなると、眠たくなるんですよ。ああ、お陰でドラマ見逃しちゃったよ……。
(……余談ですが、「寒い」と打つつもりが、つい「さぶい」と打ってしまい、PC(八兵衛)が変換してくれませんでした。ひどい…)

そんな日々ですが、読書以外のこともちゃんとやっています。お話創って、早くUPしたいな、と。気兼ねなく、他の皆様のお話も読みに上がりたいな、などと考えております。時間が欲しい。そうすれば、色んな所に顔を出すのですが……現状維持で手一杯だな。ジルの手際よさも欲しいところです。

さて、今日はそんな私の言葉が嘘ではないことを証明しつつ、この辺で私はドロン致します。

ドロ――ン


※ このお話は、「forum」の「寄り道2」に入っているお話と同じものです。

「ねえ、ジル……あたし、ミシェルにデートに誘われちゃった」

 その言葉に、ジルは驚いた顔を見せた。細く白い指先が、口元を覆う。
「まあ」
 ジルの青灰色の瞳は眉根を寄せる彼女の友人に向けて、ある種の輝きを生み出していた。そのことを承知しながらも、誰かに相談したかったのだろう。難しい顔をしながら、再び彼女は言葉を続けた。
「どうしよう」
 彼女の中で、霞のようなモヤモヤとしたものが渦を巻いている。
「マリナさん、マリナさんは何を迷っているのですか?」
 自分の好奇心を抑えて、ジルは友人の心配をした。そうでなければ、彼女は話し出さないだろうし、また、話の問題点はそこにある気がしたからだ。ジルは体を彼女の方に向けて聞く体勢を取った。
「うーん、何から話せばいいのかな……。あのね、始めはシャルルだと思ったのよ」
 始めはシャルルだと思っていたから、彼の誘いに快く乗ったということだろうか。でも、とジルは思う。彼女はそんな簡単に彼の思い通りに動く人ではないことを、ジルは知っている。だから、ジルはしばらく何も言わずに彼女の話に耳を傾けた。話はまだ、始まったばかりだ。
 彼女は何かを考えながら、また思い出すように、言葉を紡いでいる。
「それが、話をする内に何だかシャルルじゃない気がしてきたんだけど、それがはっきりミシェルだとわかった時には、もう別れた後だったのよね。で、結局ミシェルとデートすることになっちゃったのよ」
「……どうしてミシェルはそんなことをしたのでしょう?」
「それは、あたしにもわかんない」
 彼女は頭を左右に振りながら、また先程の難しい表情を作った。どうやら、この問題には彼女にも心当たりがないようだ。ジルは顎に手を当ててしばらく考え込み、思いを巡らせてみたのだが、糸口はつかめなかった。
「ねえ、ジル、あたしはどうしたらいいと思う?」
 クッキーを口に放り込みながら、彼女はジルに訊ねる。
「ミシェルだと思ってデートに行っていいのかしら。それとも、やっぱり、シャルルだと思った方がいいのかしら?」
 クッキーを頬張りながら、真剣な表情を浮かべている友人。ジルは不意に気が緩んでしまった。だから、彼女の真剣な問いに、ついからかいの言葉で返してしまう。
「それは、何だか、面白いデートになりそうですね」
 その情景を思い浮かべながら、ジルがクスリと笑った。
 わかっていたことだが、そのジルの言葉に彼女はムッとして表情を変える。そうなれば、当事者の彼女には、あまり楽しくない状況になりそうだったからだ。
「笑いごとじゃないのよ、ジル」
「失礼しました。……そうですね、いずれにしても、ちゃんと言い訳を考えておいた方がいいですよ」
 そうアドバイスをすると、彼女はポカンとした顔付きになった。
「デートの相手がミシェルだと知った時、怒ると思いますよ、シャルルは」
「あっ…」
 どうやらそのことをすっかり失念していたらしく、彼女は短い声を上げたまま動かなくなってしまった。ジルは構わずにゆっくりとした動作でティーカップを取り、自分の淹れた紅茶を飲む。そんなジルの横で彼女は次第に自分を取り戻し、後に頭を抱え込むことになった。
 彼女は、彼がミシェルのことを嫌いだから、自分がミシェルと一緒にいると彼が怒るのだと、そう思っている。
「そうだったわ。シャルルの問題もあるんだった。ううっ、どーしよう。ジル、ジル、あたし、どうしたらいいのっ!?」
 腕を掴んで助けを求める彼女に、ジルは肩を叩いてなぐさめた。
「大丈夫ですよ、マリナさんなら。何とか切り抜けられます」
 優しく微笑むジルに、彼女の顔に安堵が浮かんできた。
「それに、相手がどんな姿で誰に化けようと、マリナさんはいつものマリナさんでいればいいと思いますよ。今、目の前にいる相手をちゃんと見ればいいことです。そうでしょう?」
「……うん、そうね。ありがと、ジル。やっと落ち着いたわ」
 照れながらもにっこり笑った彼女と、優しく微笑んだジルの間に、ようやくいつもの時間が流れ出した。


「マリナさん……私からも質問していいですか?」 
「いいわよ、なに?」
 クッキーの方に集中しながら、彼女はうわごとのような返事を返した。
「マリナさんはどうして、彼とデートの約束をしたのですか? あ、いいえ、別に答えなくてもいいですよ。少し、疑問に思ったものですから、口にしてみただけです」
 彼女の表情に、ジルはそれ以上深く聞くのを止めて、話題を変えた。
「それまでに、シャルルにバレないようにしないといけませんね」
 それがよかったのか、彼女の表情が崩れた。はあっ、と深い溜息が出て来たけれど。
「あたし、それが一番の問題じゃないかって気がしてきたわ」
 その言葉を聞いたジルは、くすくす笑う。
「いずれにしろ、楽しいデートになりそうですね」
「これの、どこが、楽しいデートなのよぉ」
 彼女が、情けない顔でうなだれるのを、ジルは眼を細めてみていた。




……続きませんよ? これで終わりです。その後のお話は、きっと、こんな感じ。

どこかでマリナとミシェルのデート話を聞きつけたシャルルは、ふたりのデートを破約させてしまう。後で、ジルは、シャルルに呼び出されます。何故、隠していたのか、と……。

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和ぎさん、こんにちは!

わ~い。和ぎさんのお話だぁ~。
ジルとマリナのやり取りっていいですね。
お姉さんと妹みたい。
和ぎさんのお話は優しい時間がそおっと流れているような気がします。
素敵ですね~。

でも、マリナとミシェルのデートも見てみたいな。
きっと傍から見れば楽しいデートになるでしょうね!
こんばんは、てぃあさんv 
近々、向こうにも出没する予定です。申し訳なさで一杯になりながら、続きなどをUPなのですよー。ううっ、文字が滲んで見えますわっ! ひたすら、謝ってこようかと思います。ハイ。

「Once Again」で弱いところを見せたジルに、安らげる場所をと、マリナの悩み相談員になってもらいました(笑)。果たして、これで本当に安らげているのかと、悩まないでもない私です。ふふふ。
しかし、ジルも彼(等)にぞんざいな言葉使いをするようになりました。……喜んでいいのでしょうかね? ジルには、しばらくマリナの相手だけをさせましょう。マリナだって、時にはお姉さんに変身しますから。

今回、私のお話が優しくなったのはジルのお陰です。ジルが私の予想する以上の働きをしてくれたのですよ♪ ジルに功労賞を差し上げたいですね。

………このお話に題を付けるとしたら、「ミシェルの復讐」ですよ。デートしたとしても、ミシェルの魔の手から逃れることは出来ないでしょう。楽しいデートの裏では、彼女等にも危機が迫っています。これは、「Once Again」の裏話みたいな物でしょうか。


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